2013年6月9日日曜日

5月まとめ

・FD/FI(GCv)
GCで通常使用するカラムをDB-1HTからHP-5に変更した.
これにより,クロマトのテーリングは改善された.
DB-1HTが劣化していたのかもしれないし,
液相の変更により分離が改善されただけかもしれない.


・MALDI(Voyager)
低極性溶媒(CHCl3やacetone)にしか溶けない
高分子合成化合物を測定した.
主な官能基はフェニル基とアミド基があった.

DHBを用いた場合に外部標準として使用するために
糖の混合物を検討した.
pullulanは三残基刻みで出ず,
一残基刻み(162間隔)だった.

CHCAを用いた場合に外部標準として使用するために
angiotensinⅠとinsulin(bovine)





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default calibrationを用いた場合,
m/z 1000程度ではどの条件でもずれが1Da未満だった.
m/z 5000程度では条件によっては10Da以上ずれていた.

PEGを測定してキャリブレーションに使おうと試みた.
PEG3350まではうまく測定できたが,PEG6000は弱く,また,ベースライン分離しなかった.
m/z 4000弱まではキャリブレーションに使えそうだった.
ペプチドに比べて強度が出にくく,照射位置を固定して十分な強度を得ようとすると,
大きめの結晶を使うことになってしまう.
大きな結晶を使うと前述のように横軸がずれるので,キャリブレーションに適さない.
間隔の広い混合物を使うと,生成するイオン量が同じ場合に各ピークの強度が上がる.
質量ベースで炭素の割合が低いほどモノアイソの相対強度が高くなる.
モノアイソの相対強度が高いものを用いて,モノアイソでキャリブレーションをしたい.

同位体分離していないと重心値の算出と正しい計算値の算出が難しい.
同位体分離しておらず左右非対称の場合,その重心値をどう扱えばいいのかわからない.


ピペッターを使わず,ピペットキャップを使うと
キャップを押しすぎて噴き出す場合がある.
ピペッターを使っている限り,空気を吐き出す心配がない.

エアコンの設定を変えると,ピークがとても弱くなった.
以前の設定は冷房,22℃,風速強だった.寒かった.
試しに冷暖自動,24℃,風速自動にしてみた.暑かった.
結局,冷房,22℃,風速自動にした.
次にメンテナンスがあるときに室温を(冷房,24℃程度に)変更することにする.


・持ち越し
SXで測定中にQ1,2がずれる.

GCvでFDの測定時にデフレクタバランスがずれる.
 サンプルを載せるときにワイヤーが動くのか
 カソード電圧のOFF→ONで動くのか
 たるみのないエミッターにすることで回避できるか
  EIのフィラメントと同様に,初めて電流を流すときに穏やかにするとどうか

HP-5でテーリングが起きるか確認する.

FDでフラグメントが強いサンプルをMALDIで測定してみる.
 ヘテロ原子の少ない低極性化合物
  ラジカルが発生しないため,フラグメント化を防げると期待

MALDIでキャリブレーションに使える糖,ペプチドを探す.
 三糖の繰り返しで約500Da刻みになるpullulanはどうか
 キャリブレーション作成時と異なる条件(レーザー,マトリックス,測定範囲など)でのずれ