2014年5月26日月曜日

活性化中に生じるたわみ

高電圧をかけた状態で1400℃程度の高温になると
やわらかくなったワイヤーが対向電極に引っ張られてたわむ.

活性化していないワイヤーの場合,
45 mAなら数秒で,
42 mAなら3分でたわむ.

32 mAから5 mA/hrで42 mAまで上げ,
42 mAで3分保持すると,5個中3個がたわんでいた.


針状結晶ができやすくなるするための初期の高温処理は,
電圧をかけなくても効果があるのか調べたい.
効果があるなら,電圧をかける前に高温処理をして回避できる.

初期の高温処理で温度を控えめにしてたわまないようにしても,
電流を上げていく過程で高温になり,たわむことがある.
電流の上昇は,針状結晶の形成による電気抵抗の減少を補うためのものなので
針状結晶の成長が遅れていると,過剰補正されて温度が上がってしまう.

CarbotecやLindenのホームページに載っているエミッターは
どれもわずかにたわんでいる.
Carbotec: http://www.carbotec-analytik.de/carbotec/carbotec-allround.html
Linden: http://www.linden-cms.de/index.php?id=5